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2010年9月29日 (水)

坊守会ご一行参拝

本日の午前中に、住職の暁天講座での布教がご縁となり「三門徒派の坊守様方ご一行」が参拝されました。

ナーンと、三門徒派のお裏方様もご一緒です。

さて、浄土真宗を信奉する教団は、いろいろの歴史的な事情から、現在では十派に分流しています。

それは、本願寺派(西本願寺)、大谷派(東本願寺)、高田派(専修寺)、佛光寺派(佛光寺)、興正派(興正寺)、木辺派(錦織寺)、出雲路派(毫摂寺)、誠照寺派(誠照寺)、三門徒派(専照寺)、山元派(證誠寺)の十派です。

私たちの住む福井県には、毫摂寺(真宗出雲路派)、誠照寺(真宗誠照寺派)、専照寺(真宗三門徒派)、證誠寺(真宗山元派)の4派の本山があり、真宗十派の寺院数が七百余りになる「浄土真宗の法義に深い土地柄」なのですよ。

ネッ! 福井県には、この「4派の本山がある」のですから、スッゴイでしょ。

三門徒派(通称:中野本山)は、約7百年前の1290年に「高田専修寺」に属していた「如道上人」が、福井市の大町に専照寺を建立されたのが始まりです。

この「三門徒の謂れ」は、「横越の證誠寺」、「鯖江の誠照寺」、「中野の専照寺」が相対して存立されていたので、世の人々はこれを「三門徒衆と称した」とされています。(そうなんだー 知らなかった)

三門徒派の開基、如道上人は、善鸞様の教えも導入されているといいます。(どんな教えなのかな?)

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三門徒派の坊守様方ご一行

 
親鸞聖人物語(DVD)

昨夜、関西の布教から帰ってきた住職は、三門徒派の坊守様方へご挨拶と、記念写真に収まり、「 paper 坊守よ、後はよろしく頼む」と能登へ出かけていきました。

その後、皆さんには、親鸞聖人のご生涯を描いた「ご絵伝人形」を見ていただきました。

でも、考えてみたら「皆さんは坊守様」です。この私があえて説明するまでもなく、よくよくご承知のことばかりなのに、それでも静かに聞いてくださいました。

やっぱり、お裏方様の前ですから、「丁寧に説明しなければ」と気負い、緊張もしてしまい、しばしば言葉を噛んでしまったようです。

(皆さんから「一体どこからどこまでが丁寧なの?」と言われそうな予感)

何とか「ご絵伝人形」の説明も終わり、休憩をしていただきました。一時間ほどのご滞在でしたが、とても勉強になった「坊守様方ご一行の参拝」でした。

三門徒派の寺院、布教所数は約40箇所で、北海道にもあるそうです。

お寺同士がとても家族的で、仲睦まじくお付き合いされているご様子に「御同朋、御同行の姿」を見ることができました。

坊守様方ご一行は、西宮寺を出て「はたや記念館 ゆめおーれ勝山」でコースター作りにも挑戦され、その後、大野へ向かわれました。

空模様と相談しながら、自由に研修旅行をされるご一行が、本当にうらやましく思えました。(我が派では、とても無理なことですから‥‥)

三門徒派の皆様、バタバタで申し分けありませんでした。どうぞ、またのご縁をお待ちしております。confident