十年後に届く手紙ー2
前回の続きです。
長男は、「母には 口に出して 言ったことはないけど‥‥」と語り、それから次のように続けます。
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母は、人より
しょっちゅう身体を壊しやすい体質。
その度に体調を無視してやっている。
本当に頑張り屋さんです。
将来は、法律関係の仕事に就いて
母に楽させてあげたい。
今まで もらった全てのことを
1.3倍くらい返したい。
今まで13年間ありがとうと
まじめに思っている。
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お母さんの思いは、ちゃーんと伝わっているのですね。
10年後に届いた手紙で、改めて「親の気持ち」、「子供の気持ち」を再確認できたようです。
毎日一緒に暮らしている親子でも、「大事なことを伝える」と言うことがなされていない?
イエイエー、感謝の気持ちはあるのに、笑顔で伝えたいのに、なかなか口に出して言えないものなのです。
でも、なかなか言えない言葉だからこそ、「時には伝えたい『ありがとう』の言葉を」ですよね。
広島の詩人、栗栖晶さんの「ありがとう」の詩の最後に「ありがとうは、しあわせのあいさつです」とあります。
ウ~ン この詩を読んで、「あちこちで『しあわせのあいさつ』が交わされるといいなあー」と思うのです。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 追伸 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
実は、私も1985年の筑波科学博覧会のイベントで「21世紀のあなたに贈る手紙」を書きました。
2001年の元旦、年賀状と共に「16年前の手紙」が届いた時は、本当にビックリし、感激でした。
当時は、上2人の子供と4人家族で、その「16年前の手紙」は「子供に宛てた遺言書」でした。
おかげさまで「16年前の手紙」が届いたときも、ピンピンしていましたが、16年前の自分に会えて一番感動したのは「当の私」でした。
この「16年前の手紙」は、下2人の子供も含め、4人の子供たち用に保管してあります。内容はヒミツです。
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