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2010年9月 1日 (水)

光と影の世界展

福井市での会合の後、せっかくここまで出てきたので、福井市美術館へ足を伸ばし、藤城清治さんの「光と影の世界展」を見てきました。

ちなみに、勝山市から福井市へは、車で約50分ほどかかります。

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この「光と影の世界展」の会期は、8月15~9月26日までです。

影絵がこんなに色鮮やかで、幻想的な世界ということに驚きました。

藤城氏は現在86歳、全国各地で影絵展を開催し、精力的に活躍しておられます。

慶応大学経済学部在学中に油絵から始まり、人形劇と影絵劇の創作、そしてテレビ番組「木馬座アワー」の人気キャラクター「ケロヨン」は有名です。

今回の展示作品は、初期影絵の白と黒のモノクロ作品から、近年制作された新作や油彩画、水彩画、壁画のレプリカやその壁画の下絵となるデッサン画など、200点以上が展示されていました。

藤城氏のモチーフであろう人の横顔と大きな目、動物、木、童話の世界その細かい切り口や色使いがすばらしいです。

モノトーンの作品もいいですが、よりカラフルな色の作品は、現実を離れメルヘンチックな世界へと引き込こんでくれました。

また、鏡を使い、幾重にも広がる世界も、おもしろかったです。

一番驚いたのは、各地で展示会をされていますが、必ずご当地の作品を作っておられることです。

今回の福井での展示には、蕎麦屋、酒屋などのデッサンの他、なんとこの8月の4~5日にかけてデッサンし、15日に間に合わせられたのでしょう、力作の「東尋坊」が展示されていました。

暑い暑い中、汗だくだくでデッサンしたことが、書かれていました。

東尋坊の崖っぷちに、何匹もの恐竜が描かれ、それがとてもマッチしていて、1億数千年もの時を超え、今もそこに恐竜がいるような不思議な感覚になりました。

どれだけ説明しても「百聞は一見にしかり」です。一度見る価値は、十分ありますよ!

まだの方、行って見られてはいかが?

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