鹿谷サロン
21日、鹿谷地区のサロンに行ってきました。20日の御正忌法要の空模様とは打って変わって、すこぶる良い天気となりました。(ウ~ン、やっぱり誰かの・・・・)
鹿谷地区のサロンにも、やっぱり20日の御正忌法要と同様、雪深い中を50~60人の参加がありました。有り難いことです。
サロンの最初は、やはり「リラックス体操」です。いつものように、「脳の活性化のための手遊び」から開始させていただきました。
ネッ! 皆さん楽しそうでしょう! これでグッと親近感が湧き、皆さんとの対話のキャッチボールもスムーズ?に進むのです。
イエ、「進められたらいいなー」という思いで、取り入れています。
きっと皆さん、「G(元気で)」、「N(長生き)」、「P(ぽっくり)」という願い事をされたことでしょう。
しかし、どんなに願っても、どんなに祈りすがっても、悲しいかなこの身は、老いて病気になって、死んでいかねばなりません。
そればかりか「老少不定の身」でもあるのです。
だからこそ「何があっても大丈夫」という「安心」を得たいのです。それが「教え」であります。
中村先生のコラムの中に、ご高齢の方や、山村で生活している方は、相当なユーモアの持ち主で、それが「生活の知恵」でもあり「長生きの秘訣」とも思える内容がありましたので、再掲載します。
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あるおばあちゃんとの「診察会話」より
ばあさま:自分が、まさかこんなに
長生きをするとは思わんかった
先生! わたしゃー、いつまで生きるんですやろ?
中村先生:ウ~ン、多分、死ぬまで生きるんでしょうね
ばあさま:そりゃあ、間違いない! それでも
早くお迎えが来んかなと、いつも願っとります
中村先生:それなら「二週間後にお迎えがきますよ!」って
言われたら、どう感じますか?
ばあさま:そりゃあ、困りますわー
だって、まだ、死にとうないですから
中村先生:アレレ、さっき言ったことと違いますね
なんだかんだ言いながら
ホントは、長生きしたいんでしょう?
すでに長生きしていますけど
ばあさま:でも先生、長生きも、こんなに腰が
曲がってしもうたら、もうあきませんわ
中村先生:腰はともかく、根性は曲がっていませんか?
ばあさま:アッハッハッー
根性は、若い時から曲がっとるから
今更どうってことないですわ
中村先生:別に威張ることないですわ
ばあさま:でも、物忘れが激しゅうなって
ほんの少し前のことも、すぐに
忘れてしもうて、あきませんわー
中村先生:もしかして、死ぬことも忘れていませんか?
ばあさま:アッ! そういえば90年ほど
死ぬのを忘れとった! アッハッハッー
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中村先生が「縁」も「ゆかり」もないこの地で、20年もの長きにわたって「医療活動を継続できた理由」を次のように語っておられます。
こんなにもたくましく、ユーモアたっぷりの
地域の方々に癒され、励まされてきたから
昔は、家で生まれ、家で死んで逝かれました。「生」と「死」が、包み隠されることなく、生活の中で見ることができたのです。
名田庄村では、「今でも4割近くの方が、家で治療を受けながら、そして、最後を迎えられる」といいます。
さらには、「おまえも、中村先生に診てもらって、家で死んで逝け!」と、夫婦で、家族で、そんな会話が出来るそうです。
安心して任せられる医者がいて、安心して死んで逝ける地域が、そこにあります。
では、私たち僧侶はどうでしょう?
あの住職の元でなら、安心して生きていける、また、安心して死んで逝ける。果たしてそんな信頼関係を築けているだろうか?
厳しい課題です。
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