大雪年の市
明日の「1月の最終日曜日」は、奥越の冬の風物詩である「勝山年の市」が開催されます。
この「勝山年の市」は、江戸時代に勝山藩主を務めた小笠原家が、旧正月の準備のため農家が副業で作った品物を持ち寄って売り、帰りには正月用品を買って帰るという素人商人の“市”が始まりとされ、三百年以上も続いています。
毎年、この「勝山年の市」の模様は、ブログで取り上げてきましたが、なんといっても今年の注目は、百歳を迎えられた「中森よしさん」です。
中森よしさんの「ござ帽子の手織りの実演」は、その作品、人物ともに人気を集めます。
中森よしさんは、この寒い中、テントの中で半日以上も座って、来店者と話をしながら、藁を編んでいかれます。
百歳のご高齢にもかかわらず、その笑顔、そのお元気な姿に、「会うだけで元気が出る」と、毎年、中森よしさんのテントには、「名物おばあちゃんに一目会いたい」という方で一杯です。
新聞に「今年も出店される」と掲載されていましたので、「勝山年の市」でお目にかかれるのではないでしょうか。
実は、この私も、毎年、中森よしさんのテントを覗いては、元気をいただいている一人なのです。
もうひとつ「勝山年の市」での私の楽しみは、「報恩講料理」です。
漆塗りのお膳、お椀に盛られた「報恩講料理」は、ひとつ、ひとつ、手間暇かけた「伝承の郷土料理」です。
でも、最近はこの「伝承の郷土料理」の「お煮しめ」と呼ばれる料理が作られなくなってきたそうです。
この「お煮しめ」は、単純な材料に、単純な味付けだけですが、素材の奥深い味わいがあり、「これぞ伝統料理の醍醐味」とも言えるお料理です。
ちょっと、もったいない気もいたします。
その他、「勝山年の市」では、木工品、民芸品、特産品などの店が本町通りに揃い、早朝より賑わいます。
これらのお店は、午後三時ごろまで開いています。そして、人気の商品はすぐに売り切れてしまうほどの盛況ぶりです。
しかし、今晩から明日、明後日と「この冬一番の寒波が到来する」との予報です。
勝山市でも、当初設定していた除雪対策費が底を尽き、専決処分で追加の予算を計上されたそうです。
福井県も、勝山市も、フル回転で市内の除雪をしてくださっていますが、こう次から次へと降り続けられると、やっぱりお手上げ状態です。
降り続く雪、雪、雪。どれくらい積もるかなあー。アーー明日の朝が怖い。
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