恐るべし一世紀
朝起きて目についたのは、やはり、住職の愛車、トヨタのエステマ・・・。
な、な、なーんと、「でっかいウサギ」が一匹、鎮座しているようです。「まるで因幡の白ウサギだ~」なんてのんきなことを言っている場合ではありません。
一晩で30センチは積もり、さっそく除雪です。
今日は少し晴れ間ものぞき、除雪作業の一服(休憩)がてら、「勝山年の市」を覗いてきました。
(実は、拙宅から50mほどのところで、勝山年の市が開催されています)
このあいにくの大雪にもかかわらず、まずまずの出だしです。
幼少の頃から「ござぼうし」を作ってこられた「中森よしさん、百歳」も、お約束通り出店され、ござ帽子の手織りを実演をされていました。
中森よしさんの「一世紀を生ききった笑顔」は、人間的魅力が漂います。
ですから、来る人、来る人、中森よしさんの健在ぶりに、「今年も会えた」とか「元気をもらった」、「また来年も出店してね」などと声をかけていました。
この「手織りござ帽子」の継承者である中森よしさんのご子息は、余りにさりげなく、軽い口調で言われます。
母は、どこも悪くなく、
この分だと200歳まで生きるでしょう
それは、冗談とも、本気とも取れる絶妙な口調で、寒い中を行き交う人々に「贅沢な温もり」を与えてくれているように感じました。
そんな「勝山年の市の顔」、中森よしさん曰く
毎日、感謝、感謝の日々
大事に食べ物をいただいています
一言、一言、有難いご説法のように聞こえました。本当に来年もお会いしたい中森よしさんでした。
また、「勝山年の市」では、報恩講料理を試食できるコーナーもありました。
この油揚げは、切らずにそのまま丸ごと載せます。油揚げの下には、大根や、大きなサトイモが盛られています。
当時は、食べずにそのまま持ち帰り、家族中で味わったそうです。
珍しいのは、「畑のキャビア」とも言われる「とんぶり(ほうき草の実)」を黒ゴマ、砂糖、醤油をすり鉢ですった「あえもの」も出店されていました。
また、絶妙な火加減で茹でた大豆をミキサーにかけ、味噌で味付けした「ひき汁(呉汁、豆汁)」などの「特徴的な郷土料理」も出店されていました。
そんな今年の「勝山年の市」は、あいにくの大雪で、賑わいは例年を下回ったものの、地元、勝山の出店が増えたそうです。
やはり「300年以上続く伝統の催し」ですから、本当に有り難いことです。
そうこうしているうちに、あれよ、あれよと、朝からまた30センチほどの新雪が積もりました。
また除雪です。おっつきません。明朝の除雪に備えて早く寝ることにします。
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