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2010年11月 9日 (火)

愛の家報恩講

本日の午前10時半より、「愛の家グループホーム勝山荒土」の報恩講に寄せていただきました。

6月の2度目の訪問の際は、私服で「手遊び」や「歌」を中心にひとときを過ごさせていただきました。

今回は、施設より「せっかくのご縁、皆で報恩講を勤めたい」との嬉しい依頼があり、寄せていただいたのです。

入居者の皆さん、きっと在宅の時は、それぞれのお寺にお参りされておられたのでしょうね。

部屋に入ると、壁に「六字名号」を掛け、報恩講の準備も万端で、今か今かとお待ちくださっていたようです。

皆さんの力強く、のびのびと艶のあるお声で唱和される「お正信偈」は、普段のお姿から想像できないくらいの躍動感がありました。

    この「お正信偈」は、「念仏」と「和讃」が唱和され、和讃は初重、二重、三重と音階が上がっていきます。

    そして、この「お正信偈」は、全体で約25分程度のお勤めなのですが、「初重から三重まで音階が上がることによって、自然と腹筋をを使った発声ができるようになる」という「効能?」もあるようです。

入居者の皆さんの「お正信偈」は、「毎日そのような声量でお勤めしていると、こんな私でもすぐオペラ歌手にでもなれそう」と思えるほどなのです。

残念なことに、とても皆さんのような声量で、毎日のお勤めは出来ませんので、おとなしくしていますネ。

お勤めの後の40分ほどのお話しも、皆さん静かに集中してお聴聞くださる姿に、こちらが緊張してしまうほどです。

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  Q:なぜ合掌するのですか?

  A:シワとシワを合わせて「幸せになりますように」などと、
    自分勝手なお願いをする前から、仏さまに願われている身で
    あったと知るためです。

    拳を振り上げ、何かにつけて相手を傷付けることしか
    できない私が、多くの人や物に支えられ、そして、許され、
    生かされていることを知り、頭を下げてお礼を申すためです。

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  Q:なぜお念珠(数珠)をかけるのですか?

  A:その手が離れないように包んでくださる姿、すなわち、仏さまが
    いつも私をつかみ取って離さないことを伝えるためです。

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  Q:なぜお念仏を称えるのですか?

  A:いつでも私と一緒だよと、阿弥陀さまが
    私を呼んでくださるお声です。

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この度の報恩講のご縁では、そのようなお取り次ぎをさせていただきました。

昼食は、施設の調理師の方が「報恩講料理」を作ってくださり、私も入居者の皆さんと一緒に報恩講料理のお相伴に預かりました。

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こちらの「報恩講料理」も、寺院やご門徒さん宅で用意されるお斎(おとき=食事)と一緒で、とてもおいしく出来ていました。

親鸞さまの好物と言われる小豆料理も、上品な甘さであっさりしています。また、お煮しめの大根や油揚げ、いんげんの白和えなど、どれも上手に出来ています。

まだ30代ぐらいの調理師さんなのに‥‥‥ウ~ン、負けたかも。

18人の入居者の方も、私とほとんど同じ量を、それはそれは美味しそうに、そして、和やかに召し上がっておられました。

もちろん、お当番さんの発声に続いて、皆さん大きな声で「食前の言葉」、「食後の言葉」をしっかりと唱和されましたよ。

感謝の言葉と共に、お料理をいただくことは、気持ちがいいですね。

すっかりご馳走になり、「愛の家」の皆さん、本当に有り難うございました。