愛の家報恩講
本日の午前10時半より、「愛の家グループホーム勝山荒土」の報恩講に寄せていただきました。
6月の2度目の訪問の際は、私服で「手遊び」や「歌」を中心にひとときを過ごさせていただきました。
今回は、施設より「せっかくのご縁、皆で報恩講を勤めたい」との嬉しい依頼があり、寄せていただいたのです。
入居者の皆さん、きっと在宅の時は、それぞれのお寺にお参りされておられたのでしょうね。
部屋に入ると、壁に「六字名号」を掛け、報恩講の準備も万端で、今か今かとお待ちくださっていたようです。
皆さんの力強く、のびのびと艶のあるお声で唱和される「お正信偈」は、普段のお姿から想像できないくらいの躍動感がありました。
この「お正信偈」は、「念仏」と「和讃」が唱和され、和讃は初重、二重、三重と音階が上がっていきます。
そして、この「お正信偈」は、全体で約25分程度のお勤めなのですが、「初重から三重まで音階が上がることによって、自然と腹筋をを使った発声ができるようになる」という「効能?」もあるようです。
入居者の皆さんの「お正信偈」は、「毎日そのような声量でお勤めしていると、こんな私でもすぐオペラ歌手にでもなれそう」と思えるほどなのです。
残念なことに、とても皆さんのような声量で、毎日のお勤めは出来ませんので、おとなしくしていますネ。
お勤めの後の40分ほどのお話しも、皆さん静かに集中してお聴聞くださる姿に、こちらが緊張してしまうほどです。
--------------------------------
Q:なぜ合掌するのですか?
A:シワとシワを合わせて「幸せになりますように」などと、
自分勝手なお願いをする前から、仏さまに願われている身で
あったと知るためです。
拳を振り上げ、何かにつけて相手を傷付けることしか
できない私が、多くの人や物に支えられ、そして、許され、
生かされていることを知り、頭を下げてお礼を申すためです。
--------------------------------
Q:なぜお念珠(数珠)をかけるのですか?
A:その手が離れないように包んでくださる姿、すなわち、仏さまが
いつも私をつかみ取って離さないことを伝えるためです。
--------------------------------
Q:なぜお念仏を称えるのですか?
A:いつでも私と一緒だよと、阿弥陀さまが
私を呼んでくださるお声です。
--------------------------------
この度の報恩講のご縁では、そのようなお取り次ぎをさせていただきました。
昼食は、施設の調理師の方が「報恩講料理」を作ってくださり、私も入居者の皆さんと一緒に報恩講料理のお相伴に預かりました。
こちらの「報恩講料理」も、寺院やご門徒さん宅で用意されるお斎(おとき=食事)と一緒で、とてもおいしく出来ていました。
親鸞さまの好物と言われる小豆料理も、上品な甘さであっさりしています。また、お煮しめの大根や油揚げ、いんげんの白和えなど、どれも上手に出来ています。
まだ30代ぐらいの調理師さんなのに‥‥‥ウ~ン、負けたかも。
18人の入居者の方も、私とほとんど同じ量を、それはそれは美味しそうに、そして、和やかに召し上がっておられました。
もちろん、お当番さんの発声に続いて、皆さん大きな声で「食前の言葉」、「食後の言葉」をしっかりと唱和されましたよ。
感謝の言葉と共に、お料理をいただくことは、気持ちがいいですね。
すっかりご馳走になり、「愛の家」の皆さん、本当に有り難うございました。
最近のコメント