行事内容 Feed

2022年9月 1日 (木)

家庭法座 No.389 号

久方の 旧友の白髪 己を顧い

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何十年ぶりかに仲の良かった友人と会うのは楽しいものです。

当然、昔話に花が咲くのですが、ふと気が付くのは「相手が随分ふけたなあ」ということです。

そして、日頃は意識していないのですが、「我が身も同じだろうな」ということです。

お釈迦さまは「逃れ難きは老病死」と仰いました。

それにしても、思うことは「少年老い易く、学成り難し」であり、「一寸の光陰、軽んずべからず」です。

コロナ禍の中で、秋の彼岸会を迎えます。

亡き人を偲びながら、我が命の行方を問い聞くことこそ大事であります。

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・彼岸会法要 9月20日(火曜日)午前9時30分~昼前

マスク着用の上 どなたでも ご参拝ください
(※コロナ感染状況で休座する場合もあります)

2022年8月 1日 (月)

家庭法座 No.388 号

聴くほどに おのずと知れる 仏心

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暑中お見舞い申し上げます。

このお盆の時期、暑さをいとわず、お墓は参詣される人で賑わいます。

祖先を敬う「心の美しさ」を感じることのできる「ひとこま」です。

しかし、「お墓参り」と共に忘れてはならないのは「お聴聞(ちょうもん)」です。

この「お聴聞」とは、お寺へお参りし、仏さまのお話(ご法話)を聞かせていただくことです。

理屈抜きの「祖先崇拝」も、決して「悪いこと」ではありません。

ただ、「先祖を思う心」が真実ならば、今こそ、我が身をば、「厳しい聞法の座」に置くべきであります。

そして、「み教え(お念仏の救い)」に耳を傾け、「立派に生きる道」を求めるべきでありましょう。

これこそが「祖先崇拝の行」であります。

一度より二度、三度と「お聴聞」が重なるにつれて、「真実の親心の偉大さ」と「我が身の幸福」とが、いよいよ深く知らされるに違いありません。

どうぞ、お寺にお参りなさってください。

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・布教大会 8月20日(土曜日)午前9時30分~昼前

マスク着用の上 どなたでも ご参拝ください
(※コロナ感染状況で休座する場合もあります)

2022年7月 1日 (金)

家庭法座 No.387 号

念仏は 心の垣根 超える道

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世の中には「顔形」だけでなく「考え方」も含め、たとえ「親子」や「兄弟」であっても、「誰一人」として同じ人はおりません。

他の人が何を考えているか解らないために警戒し、知らず知らずのうちに「心の垣根」を作っていることが一杯あります。

そのために「不安な日々」を送る人も少なくありません。

一人で悩み、「あの人は何て人だ」と腹を立てることもあります。

仏教で言う「怨憎会苦(おんぞうえく)」とは、このことです。

(怨憎会苦:怨んだり、憎んだりしている相手に会う苦しみ)

そんな時、一人静かにお仏壇に向かってお念仏を申しましょう。

心が少し和らぎ、高かった「心の垣根」がちょっと低くなり、超え易くなります。

これが「お念仏の功徳」です。

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Houza_no387

・常例法座 7月20日(水曜日)午前9時30分~昼前

マスク着用の上 どなたでも ご参拝ください
(※コロナ感染状況で休座する場合もあります)

2022年6月 1日 (水)

家庭法座 No.386 号

雨の日も 法雨を浴びに 寺参り

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近年は地球全体が異常です。戦争、大地震、津波、干天、豪雨など「地球規模の問題」が起こっています。

日本列島では「梅雨のシーズン」に入りますが、近頃は「寒暖差」や「空梅雨」などの「予期せぬ異常気象」も増えています。

雨といえば、浄土真宗の所依の経典である「仏説無量寿経(大無量寿経)」の中に、「み彿や菩薩の威徳を表現する言葉」の一つとして、「澍法雨(じゅ ほう う)」という言葉が出てきます。

これは、「私たちに『仏法の雨』を降らす(仏法を雨のように注いでくれる)」という意味になります。

こうして、み彿は「梅雨時期の雨」のように、絶えず「仏法の雨」を降らせてくださっているのです。

今の時代は「如来の本願力(他力念仏)」によってしか救われない「末世(末法、濁世)」にあたります。

その「末世」に生きる全ての人々にも、「仏法(み法)の雨」は等しく降り注いでいます。

残念なことに、「末世」の時代のために説かれた「大切な仏法の教え」であるにも関わらず、耳を傾ける人は少なくなりました。

それでは、人も、世も、益々悪くなる一方です。

せめて私たちは、今日もお寺にお参りし、「仏法(み法)の雨」を浴びて、お念仏を申しましょう。

合掌 称名。

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Houza_no386

・常例法座 6月20日(月曜日)午前9時30分~昼前

マスク着用の上 どなたでも ご参拝ください
(※コロナ感染状況で休座する場合もあります)

2022年5月 1日 (日)

家庭法座 No.385 号

きらきらと ひとみ輝く ほとけ子ら

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5月5日は子供の日。

昔から「子供の眼は美しいもの」とされてきました。

日常的に紛争を目の当りにし、国を追われた「難民の子供たち」にしても、過酷な状況下にも関わらず、その眼は美しく、生き生きと輝き、何か「希望に燃えている」ようにすら感じられます。

対照的に、日本では、そのような「子供らしい眼の輝き」を見ることは、以外と少ないように思います。

それは、子供の「外遊びの減少」と共に、治安面から「戸外で遊べなくなったこと」も、大きな要因と思われます。

身体も、頭も、使えば使うほど発達するものなのですが、一生の土台が形成されるその「大事な時期」に、家の中で「テレビ」や「ゲーム」ばかりでは、やはり、あまり良いことではないでしょう。

格言の「健全な精神は健全な肉体に宿る」の「本来の意」に示されるように、子どもたちへ寄せる「願い」は「健全な精神」と「健全な肉体」です。

眩しいほどの「眼の輝き」を持って、皆さんの「お子さん」や「お孫さん」たちも、全ての子どもたちが、たくましく、のびのびと育って欲しいものです。

そして、この世に生まれてきた一人ひとりの掛け替えのない「大切ないのち」が、きらきら輝くことを願う「仏さまの教え」のもと、「手を合わせ『お念仏』を申す人になってもらいたい」と願うばかりです。

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・永代経法要 5月20日(金曜日)午前9時30分~
・永代経法要 5月20日(金曜日)午後1時30分~
※午前と午後それぞれ総墓にて追悼会読経が勤まります

マスク着用の上 どなたでも ご参拝ください
(※コロナ感染状況で休座する場合もあります)

2022年4月 1日 (金)

家庭法座 No.384 号

佛子も 甘露を潅ぐ 佛生会

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お釈迦さまのお誕生を祝う行事を「花祭り」とか「佛生会(ぶっしょうえ)」、「潅佛会(かんぶつえ)」などと申します。

野も山も花が咲き乱れる頃のお祝いだから「花祭り」とも、お釈迦さま(仏さま)が生まれた日のお祝いだから「佛生会」とも言われます。

また、「ルンビニー園」という花園でお釈迦さまが生まれた時、天から龍が降りてきてお釈迦さまに「香りのいい湯を注いだ」と言われます。

そうした言い伝えから、色とりどりの花で飾られた小さい「お堂(花御堂)」の中に、小さな「お釈迦さまの像(誕生仏)」を安置し、甘茶を潅いでお参りをするので「潅佛会」とも言われます。

こうして、お釈迦さまがこの世にお出ましくださったから、今、私は「お念仏」に出遇うことができました。「お誕生ありがとうございます」とお勤めするのがこれらの行事です。

この世の命は終わっても、お浄土において「永遠の命」をいただいて生きさせていただくのが、この「お念仏(浄土真宗)の教え」です。

ところで「永遠の命」とはなんでしょうか。

それは、私たちが親から子へ、孫へと永遠に仰ぎ、護り、伝えなければならない「尊い仏法」のことです。

阿弥陀如来のお慈悲を喜び、お念仏を申し、「永遠の命の国(お浄土)」への歩みを運びましょう。

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Houza_no384

・常例法座 4月20日(水曜日)午前9時30分~

午前中のみです
マスク着用の上 どなたでも ご参拝ください
(※コロナ感染状況で休座する場合もあります)

2022年3月 1日 (火)

家庭法座 No.383 号

亡き人も 日々に参詣 この御堂

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私(住職)が使っている「輪袈裟」と「数珠」は亡き父が愛用していたもの。

それぞれ、私なりに「思い出」があります。

お内仏の「御本尊」も、父が一番大切に思っていた仏さま。

それら一つ一つが「父の形見」です。

いや、「形見」と言えば、私の身体は父や母が、私の一生涯のために作り、残してくれた「形見」に他なりません。

心もそうです。

皆さんも「お寺」や「お墓」にお参りされるのは、「亡き人の導き」によって足を運ぶことだと思います。

お彼岸の法座にお参りされ、自分の心の奥底を見つめ、行く道を聴聞されたところが、つまり、「形見」です。

だからこそ、お参りになって、故人をお偲びください。

本堂は、子や孫のために、貴方が「形見」を刻みつけるところですね。

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・彼岸会法座 3月20日(日曜日)午後1時30分~

マスク着用の上 どなたでも ご参拝ください
(※コロナ感染状況で休座する場合もあります)

2022年2月 1日 (火)

家庭法座 No.382 号

永劫も 一瞬ごとの つみ重ね

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天空に浮かぶ星は、一五〇億年前から存在しています。

そして、今後また何百億年と続くことでしょう。

まさに「兆載永劫(ちょうさいようごう)」ですね。

しかし、この膨大な年月も、実は一瞬一瞬の積み重ねに他なりません。

私たちの人生も同様です。

一分は六十秒、一時間は三千六百秒、一日は八万六千四百秒、一年三六五日は三千百五十三万六千秒。

八十年生きる人は、二十五億三千万秒を、途中で「一瞬間(いっしゅんかん:一回まばたきするほどの極めて僅かの時間)」も途切れずに生かされているのです。

一瞬間に「明」と「暗」、「生」と「死」が分かれることもしばしばあります。

一瞬、一秒の積み重ねである人生の、一瞬、一秒を、大切に生きましょう。

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Houza_no382

・常例法座 2月20日(日曜日)午後1時30分~

マスク着用の上 どなたでも ご参拝ください
(※コロナ感染状況で休座する場合もあります)

2022年1月 1日 (土)

家庭法座 No.381 号

大いなる 慈光の中に 今日の幸

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謹賀新年

み仏の智慧と慈悲の光の中に令和四年が明けました。

平和な一年にと願った令和三年でしたが、世界中に不幸なことが、悲しいことが、たくさん起こりました。

ただ、どんな世の中になろうとも、その世間の濁流に押し流され、念仏者としての私たちまでが変わり果ててしまってはなりません。

金(きん)はどんな時にも金(きん)たるべきであり、鉛(なまり)になってはいけないのです。

金(きん)が金(きん)であり続けるためには、お参りを怠らぬことです。

拝まれる仏様だけが尊いのではありません。拝む人も尊いのです。

み仏を拝む時、み仏の心が私たちの中に入ってくるのです。

み仏の大いなる光に包まれている幸せを味わいましょう。

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・元旦会 1月 1日(土曜日)午後2時00分~
・御正忌 1月20日(木曜日)午後1時30分~

マスク着用の上 どなたでも ご参拝ください
(※コロナ感染状況で休座する場合もあります)

2021年12月 1日 (水)

家庭法座 No.380 号

喜こびも 悲哀も包み 除夜の鐘

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早くも12月です。今年も後1ヶ月足らずになりました。

コロナ禍による世界中の政治や経済に混乱が続く中、令和3年もいよいよ終わりを迎えようとしています。

緊急事態宣言下の劇的な東京五輪など、それにしても、今年はいろんなことがありました。

身近なことに目を向けると、結婚や出産、合格や優勝など、心弾むうちに年の瀬を迎える方々も多いでしょう。

一方、大切な方を失うなど、悲しみの中に年を越される人々も少なくない筈です。

しかし、そのような「喜び」や「悲しみ」に、いつまでも浸っているわけには行きません。

世の中は刻々と変化し、時間も常に進み続けています。留まることはありません。

1年の全てを包み
  そうなんだ、そうなんだ、
  だけど、新しい年を力一杯生きて行こうよ
除夜の鐘はそう言っているようにも聞こえてきます。

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Houza_no380

・常例法座 12月20日(月曜日)午後 1時30分~(午後のみ)

マスク着用の上 どなたでも ご参拝ください
(※コロナ感染状況で休座する場合もあります)