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2011年9月

2011年9月25日 (日)

天高く馬肥ゆる秋

本日、池田町へ行ってきましたよ。

素晴らしい山並みを越え、辿り着いた池田町は、美山町から折立町を経由し、勝山から約一時間強の所にあります。

途中、どこからともなく籾殻を燃やす煙と匂いが、車の中にも漂ってきます。

ウ~ン懐かしい!

私にとっては、幼い頃を思い出す香りなのです。そして、なんとも言えない郷愁を感じさせる香ばしい匂いなのです。

そんな郷愁漂うこの時期は、空気は澄みきり、空がグ~ンと高く感じられ、山々は色鮮やかに目に映ります。

池田町の自然の美しさとも相まって、それはもう「心和む格別なひと時」でした。

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池田町では「そば道場」で一服し、「かずら橋」も渡ってきましたよ。

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この「かずら橋」は、樹木が生い茂る足羽川の上流に架かる「カズラを主材料にして作られた吊り橋」なのです。

そんな「かずら橋」では、カズラで編んだ板の上を歩くのですが、板と板の隙間からは、はるか下の方に川面が見えます。

さらには、歩くたびにユ~ラ、ユ~ラと揺れ、なおさら恐怖感が増し、モ~~スリル満点でした。

こういう体験も、たまにはいいものですね。

2011年9月18日 (日)

王子日校生のご参拝

台風15号の停滞で、今日の北陸地方は高気圧に覆われ、一時晴れ間も見える空模様となりました。

そんな天候にも恵まれた本日、かねてよりお聞きしていた「了慶寺(真宗真宗出雲路派)さま」の王子日曜学校の子供たちが、ご父兄方と一緒にお人形の拝観に来られました。

皆さん、年に一度の「了慶寺親子旅行」に、ようこそ拙寺へご参詣くださいました。

ご一行は、了慶寺ご住職夫妻の引率で、ご父兄方の自動車に分乗してお見えになりました。

そんなご父兄方にも支えられ、続けてこられた「了慶寺さまの日曜学校」は、昨年、平成22年の3月に40年を迎えられたそうです。

日曜学校を定期的に開催し、継続していくことが至難となっている現状で、半世紀近くの歴史を積み重ねて来られたことに、ただただ頭がさがります。

本堂では、子供たちの動作に合わせて、ご父兄方もお参りされます。

有り難いことに、今や「念仏の声を子や孫に」ばかりでなく「子から両親へ、孫から祖父母へ」というパターンも成り立つ昨今です。

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さすがお参り上手

さすがです。子供たちは皆、「お参りの作法」、「仏さまのお敬い」がシッカリ身についていて、感服いたしました。

お参りの後は、いよいよ親鸞聖人のお人形の拝観です。

紙粘土でできたお人形の「かわいらしさ」と「精巧さ」を目の当たりにされ、皆さんから「ウォ~~」というどよめきが起きた時は、こちらまでが嬉しくなります。

子供たちは、お人形とご絵伝との比較など、それはそれは勉強心一杯でした。

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お茶と羽二重餅で一腹

お人形をご覧いただいた後で、「お茶」と「勝山名物の羽二重餅」で、休憩していただきました。

拙寺を後にされたご一行は、「はたや記念館ゆめおーれ勝山」や「福井県立恐竜博物館の特別展」をご覧になり、その後、「平泉寺散策」と盛りだくさんの行程で勝山を満喫され、帰路につかれるとのことです。

了慶寺ご住職の一世代を飛び越え、孫のような日曜学校の子供たちと付き合う「若さ」と「情熱」に、「私もまだまだ頑張らねば」と心を新たにした一日でした。

2011年9月 5日 (月)

三高のお婿さん

最近、実家寺でネズミの被害がひどいんです。

  ・収穫した新ジャガは食べる
  ・モミ殻も食べる

これらネズミの被害は、以前からからもあったのです。

先日、母より「何とかしてほしい!」と訴える、もう悲鳴にも似た電話がかかってきました。

いよいよネズミが台所にまで侵入し、それも母が大好物のバナナまで食べてしまったのです。

  前々から考えていたことだが
  一人暮らし母には、癒しの何かが、必要だ

  これは、いい機会だ、猫を飼おう!
  ネズミは捕ってくれるし、癒しにもなるぞ、一石二鳥だ

住職がそうつぶやいて間もなくことです。

有り難いことに「知人宅に子猫が生まれ、貰い手を探している」との情報が飛び込んできます。

そして、一見、悲惨な状況から「あれよ、あれよ」と話が進み、嬉しいことに「かわいい子猫とのお見合い」が決まったのです。

  ・母が猫を世話できるだろうか???
  ・猫は母に懐いでくれるだろうか???
  ・散歩はいいとしても‥‥餌は???
  ・トイレのしつけは????

などなど、心配事は山とありますが、「なるようになるさ」と見切り発車です。

これまた有り難いことに、知人は「そんな心配は無用」とばかりに、「寝床」から「首輪」、「かご」、「餌」まで用意してくださり、さらには「トイレトレーニング」まで済ませてくださっているとのことです。

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トントン拍子にご縁が整い、婿入り道具と共に、それはそれは大切に育てられ、「三高」のような好条件の揃った「お婿さん(猫)」が来てくれました。

初対面の母も、まんざら嫌でもなさそうな雰囲気で、私たちは一安心です。

猫も、初めての環境にしばらくはビクビクしていたのですが、すぐに馴染んでこのリラックスです。

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とても人懐っこい猫なのです。すぐ足元に絡むように寄ってきては喉をゴロゴロと鳴らし、私たちに甘えてくるので、モーたまらなくかわいいのです。

母性本能をくすぐられたのでしょうか、母もこの世話ぶりです。「そのうち母の寝床に入っているのでは」と想像しただけでも楽しくなります。

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今は、「母と住職、私の3人がかりで猫の世話」というより「猫に遊んでもらっている」といった段階ですね。

やはり、動物たちとの触れ合いは、心が和みますね。

猫は「クロちゃん」と名付けられ、スクスクと育っています。

さて、その後ネズミはどうなったのか?‥‥今のところ、台所に侵入した形跡はないようです。

ネズミは居なくなったのか?‥‥ホーント「クロちゃん効果」がすぐ出たようです。

(ネズミさんごめんね)

2011年9月 1日 (木)

家庭法座 No.256 号

秋彼岸 墓前に偲ぶ 親の恩

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9月は彼岸会の月です。

彼岸会は、自分自身が彼岸(仏の国、清らかな世界)に向かって
歩みを続けることを改めて誓う法要です。

また、それとともに故人を偲び墓参もします。

忘れがちな親の恩を気づかせていただくご縁です。

しかし、彼岸会は単に「亡くなられた人々の追悼の営み」だけで
あってはならないでしょう。

今、現に、苦しみや悲しみの中で生きている人の心を察し、
「慰さめ、励ますことを学ぶ営み」でありたいものです。

ぜひお寺で仏法を聴聞してください。

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今月の行事

  彼岸会法要:9月20日(火曜日)午前・午後

  正信偈練習:9月26日(月曜日)夜7時~8時

        どなたでもお参りください。