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2010年2月

2010年2月13日 (土)

念仏道場

まだ雪深い奥越の山村、鹿谷町保田にある「下道場(しもどうじょう)」の法要に行って来ました。

下道場では、2日間に渡って、保田地区の「年次法要」と「戦没者追悼法要」が行なわれました。

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鹿谷町保田の下道場

ここ保田の下道場は、「蓮如上人が御逗留された場所」と伝えられています。そして、この保田地区では、下道場を含め四つの道場があり、毎年順番に法要を勤められます。

その法要には、各々の道場のお手次ぎ寺院のご住職が導師をされ、各道場主も一緒に勤行されます。

今回の下道場での法要では、S寺さまのご住職が、法務員の方と一緒に出勤されました。

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S寺さまご住職、法務員、道場主の方々

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一緒にお勤めされる保田のお同行の方々

保田地区では、平日の法要であっても多くの参詣があり、熱心にお聴聞される姿に頭が下がります。

皆さん「道場」と言うと、「剣道や柔道の道場」を思い浮かべる人がいるかも知れませんが、実は「道場とは浄土真宗の教えを聞く念仏道場」なのです。

特に福井県では、嶺北地方を中心に多くの道場が存在しています。
(道場の現在数は約130ヶ所)

歴史的に見れば、蓮如上人が吉崎御坊にお越しくださった頃から、各村々でお念仏のみ教えを伝える「教化伝道センター」であり、「寺院の基になるもの」であったのです。

まさに「浄土真宗の土徳」が、この「道場」なのです。そして、「お手次ぎ寺院とご門徒のパイプ役的な存在」であったのです。

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下道場のご本尊、阿弥陀さま

しかし、現在では「寺離れ」と「高齢化」に伴い、道場の維持、存続が非常に困難になっているのが現状です。

これは、道場ばかりでなく、寺院も同様ではありますが……。

そこで、数年前より福井教区の有志の僧侶5人で「道場研究会」を設立して、各道場を調査し、記録作成をしているところです。

できれば明年の「宗祖750回忌法要」までには、「道場さんを訪ねて」という表題で出版する予定です。

奥越の純粋なお念仏同行方々のおかげで、「なんとか真宗が存続しているのではないか」と思った下道場での2日間でした。

2010年2月11日 (木)

それなりの出来栄え

本日、福井教区の龍川組(りゅうせんそ)の仏婦で、「第一回、若い女性のつどい」が開かれました。

  ・忙しい
  ・お寺の敷居が高い
  ・同年代のお参りがない

理由はさまざまなれど、「お聴聞したことない方に、お寺へ来ていただこう」と、今回「ペンダントづくり講習会」を兼ねて開催されました。

純粋の参加者は数人でしたが、皆さん和気あいあいと、アットホームな雰囲気の中、熱心にペンダント作りにをされていました。

一番盛り上がっていたのは、confident  かもしれません。

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S寺さまのお内仏間にてのペンダント作り

会場となったS寺さまのお内仏間は、4年前に新築され、木目を活かしたログ調タイプの素敵な空間で、薪ストーブが心の芯まで温めてくれます。

最初は、「合掌と礼拝の仕方」、続いて「讃仏偈」、そして「ペンダント制作」、休憩に「おいしいコーヒーと洋菓子」もいただきました。

頑張った後の teatime は、心がホッコリしていいですね。

最後は、S寺坊守さまよりの心温まるお話に、「また2回、3回と回を重ねていけるといいな~」と………。

心地よい疲れで帰路に着きました。

お誘いした方から「とても楽しかった」と言っていただいたのが、なによりでした。

ご指導いただいたご住職さま、役員の方々、本当にありがとうございました。

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それなりにできた「けがき工芸ペンダント」

この「けがき工芸ペンダント」は、小さな真鍮板の表面をニードルなどの先のとがった道具で引っ掻いて点や線で絵を描き、その表面をメラミン樹脂で焼き付けてあります。

2010年2月 9日 (火)

チャマゴン鍋

先日、勝山南高等学校の生徒さんたちが開発した「チャマゴン鍋(福井新聞のハッピーニュース)の講習会」がありました。

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調理中の生徒さんたちです

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完成間近のチャマゴン鍋です

私も「チャマゴン鍋の講習会」に参加して、「かわいい恐竜の形の揚げ物の具」や「いろとりどりの野菜が一杯入ったカレーと生クリームベースの鍋」を味わいたかったのですが、「クローバー会のホームページの講習」と重なり、チャンスを逃してしまいました。

残念でしたが、会場が同じだったので、走りまくって、調理の様子は見せていただくことができました。

高校生たちから「指導を受ける」という「新鮮さ」、「初初しさ」、「ひたむきさ」、ほーんといいなあ~ sun

  エッ! すべて失くしたものばかりだって?
  ナーンと失礼な! イエイエ、そうかもしれません。

高校生たちが、勝山の特産物をふんだんに取り入れ、工夫し、考案してくれたことに大感激です。

この勝山南高等学校の生徒さんたちが開発した「チャマゴン鍋」は、勝山市内のレストランが「なんとかメニューに加えられないか」と、思案中だそうです。

そうなったら、ぜひ、食べに行こうっと heart

2010年2月 8日 (月)

もつけね~

2月7日は、福井県の「ふるさとの日」です。

四つ葉のクローバー会(県外出身者の会)では、この「2月7日は、ふるさとの日」にちなんで、毎月7日に例会を開いています。

なんと今日は、「クローバー会のホームページ」を制作中で、試作段階ではありますが、メンバーの中の凄腕のT子さんに、ホームページの作成方法を教えてもらいました。

自分で立ち上げて、少し打てる程度のものばかりなので、「ああ!でてきた、でてきた」と、低レベルで喜んでは、アッという間の2時間でした。

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先ずは、福井へ来て学んだ方言の数々を紹介するコーナー

  かたいけの~(元気ですか?)
  おちょきんしなさい(正坐しなさい)
  はよ、しねま~(早く、しなさい)
  もつけね~(かわいそうな)

初めて聞くと、驚くような方言があるのには、ビックリです。

・お国自慢!
  (会員の出身地の見どころを 好き勝手に紹介するコーナー)

・お困り相談コーナー

などなど、現在、いろいろなコーナーを考え中です。

制作中の「クローバー会のホームページ」が完成したら、このブログでご案内します。

また見てくださ~い。 happy01

2010年2月 4日 (木)

姫の目にも涙

本日の午前と午後は、「サロン」と「法話会」に行ってきました。

毎年この時期に寄せていただくH地区のサロンは、今年で3回目となります。

このH地区は、「男女の比率がほぼ同じ」という、大変すばらしい地区です。

ほとんどの地区のサロンでは、男性の比率は一割ほどですので、うれしいかぎりでした。

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ネッ 男性の方が多いでしょ

また、たいていは「歌」や「手遊び」をしても、男性の方は消極的で、ノリも今ひとつなのです。

このことは、「女性の寿命が男性よりも長い理由のひとつ」かも知れませんね。

しかし、こちらのH地区の男性は、とてもノリがよく、積極的に参加してくださいます。

歌を歌うとコーラスになって、素敵に聞こえてきます。思わず「合唱団を結成されては」と、お薦めしてしまったほどです。

私も3回目のサロンなので、「新しい出し物を」と頭をひねって工作をするのですが、いつもギリギリになって追い込まれないと本腰が入らない私なので、自分でも冷や冷やです。

今回は、新しい出し物を2つ用意しました。ひとつはそれなりにうけましたが、もうひとつはいまいちでした。

すこし高度(?)すぎたのかもしれません。
(アア~嫌だ 素直になれない ワ・タ・シ・)

今一度、出し物を練り直さなくっちゃ。
切ったり、貼ったり、書いたり、縫ったり………。

園児の工作のようなものを「ああでもない」、「ウーンこうでもない」とやっている私を、住職がいつも冷やかに「幸せやなあ~、大したもんやあ~」と、かっちゃま弁で冷やかすのです。

私は、「遊びじゃないのよ、真剣なのよ」と言いながら、「ほーんとにそうかも」と思っています。

皆さんへ笑いを提供できることが、私の原動力かも知れません。H地区の皆さん、今日もお付き合い有り難うございました。

法話会では、最近出会ったお話をしました。「いのちを いただく(内田美智子作)」というお話です。

最近、とみに涙もろくなり、話す私自身が感極まって、ついつい涙してしまうのです。

姫の目にも涙? ひえっ! 姫ってもしかして~~

深く追求しないでください。

追伸:先日、歌手の島倉千代子さんが言われていました。

   「東京だよ、おっかさん」を歌いながら、自分の方が泣けてきて
   つい涙声で歌っていると、船村徹先生に叱られた。

   こちらから涙の押し売りをしてどうする!
   聞き手が、それぞれのおっかさんを
   思い浮かべてもらうのが、歌手の仕事だ!

   と言われたと、話しておられました。

エッ? 比較が違う! はい、すいません。 coldsweats01
素直に認める、かよわい シ~子姫 でした。

2010年2月 1日 (月)

家庭法座 No.237 号

戴いた 生命大切 生きる今

私達が住んでいる地球には、無数の生命があります。

その中で、人間として生まれることは、深い因縁によるものであります。

そして、他の多くの命を頂いて生かされています。

長い人生の間には、「死んだ方がましだ」と思う時が、
誰しも一度や二度はあるのではないでしょうか。

しかし、世の中には、生きたくても、生きられない人もいます。

せっかく戴いた生命なのだから、生きられるだけ生きましょう。

そして、同じ生きるのなら、苦しくとも、悲しくとも、力一杯生きましょう。

お念仏と共に、今日も、明日も、がんばりましょう。

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家庭法座 No.237号

今月の行事 2月20日(土曜日)午前、午後 常例法座
どなたでもお参りください。