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2010年6月

2010年6月 8日 (火)

聞法三昧

昨日は、せっかく遠出をしたので、京都に一泊してきました。

6時にTホテルに到着、7時から聞法会館でのご法話を聴聞。ご講師は、偶然にも「一度お聞かせいただきたい」と思っていた兵庫教区のS師です。

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夜にも関わらず、聞法会館へは大勢の方がお参りされていてビックリ。

S師のご法話は、ユーモアたっぷりで、それでいて分かりやすく、しかも、私が「こんなこと聞いたら恥ずかしいな」と思っていたことを、見事に答えてくださり、モー胸のつかえが取れた思いです。

そのご法話は、次のようです。

  Q:死んだら仏か?
  A:いいえ、死んだら、ただの死人です

  Q:じゃあ、仏とは?
  A:目覚めたもの(覚者)です

  Q:死んだらどこ行くのか?
  A:お浄土です

  Q:それはどなたの作ったお浄土か?
  A:たくさんあって、阿弥陀様の建てられたお浄土です

  Q:エッ!お浄土ってそんなたくさんあるの?
  A:阿弥陀経の中に載ってるでしょう!

なーんて具合です。

本当のご法話は、こうあるべきなのだと思うと、穴があったら入りたい!

  (入れる穴があったらね)

2010年6月 7日 (月)

聞法の集い

昨日、長男夫婦に留守番をしてもらい、三重県松阪市のZ寺様の「仏教婦人会・聞法の集い」に出講してきました。

こちらのZ寺様へは、もったいないことに、拙寺住職が幾度も布教に寄せてもらっています。

そんな関係もあって、今回、この私に「ぜひ一度、仏婦の法座にてお話しいただきたい」と、住職を通じて出講依頼があったのです。

福井より三重県までの道中は、不安な思いで「法話の内容」や「手遊び等の段取り」を考えながら向かいました。

私は布教使ではありませんので、「いつも自坊でやっている手遊びや、歌を交えての法話で」ということは、当然、Z寺様も了解済みです。

ですから、「いまさら背伸びをしたってしかたない」と、腹を据えて取り組むつもりでした。

しかし、「1座2席、約100分」というのは初めてのことで、直前まで「間がもつかどうか…」と、本当に心配です。

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ところが、お話しを始めてみると、60人あまりの仏婦の皆さんが、すごく協力的に参加してくださり、その「楽しい笑顔」と「大合唱」に驚きました。

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仏婦の皆さん、すごく乗りがよく、何より皆さんの聞き上手にも助けられ、お話しを進めることができました。

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また、坊守様も、歌の伴奏をしてくださったりと、本当に助けていただきました。

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Z寺ご住職様、坊守様には、大変お世話になり、誠に有難うございました。

今回の松阪市でのご法縁は、多くの皆様に育てられた尊いご縁となりました。

とにも、かくにも、一番うれしかったのは、もちろん、この私自身です scissors

2010年6月 6日 (日)

龍川組お待ち受け法要終わる

本日の午後1時より、組内(そない)のE寺さまにおいて「親鸞聖人750回忌お待ち受け法要」が勤修されました。

素晴らしい晴天のもと、組内のご住職方、若院方よる縁儀も、宗祖讃仰作法によるお勤めも、荘厳、かつ、厳かに勤まりました。

ご講師は、京都中央仏教学院院長の白川晴顕先生でした。

白川先生は、前日に大阪の高槻でご法話を、夕方には車で勝山に入られ、当日の4時過ぎに法要が終ると、すぐにお帰りになり、あくる日は広島へ出講という過密スケジュールの中でのご講演でした。

白川先生は、過密スケジュールにもかかわらず、分かりやすく、懇切、丁寧にお取次ぎくださいました。

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このご勝縁を、次のご縁へと繋げ、子や孫へお念仏の教えが、これからも繋がるように念じながら、尊い法要が終わりました。

(今回、法要の司会を仰せつかり、記録写真が撮れませんでした)

2010年6月 5日 (土)

家庭法座 No.241 号

聴くたびに 煩悩の闇 知らされて

つまらぬおしゃべりや、知ったかぶり、あるいは、自分の考えを主張することは、誰でもできるでしょうが、他人の意見に耳を傾けるのは、なかなか難しいものです。

ましてや、欠点を指摘されたり、叱られたりすると、悲しいどころか、腹の立つことさえあります。

だが、そんな時に、素直に反省することが、私を成長させます。

お説教は、最初は解らない言葉も、何度も聴くことにより、仏さまのこと、自分自身の姿や、心が知らされるのです。

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家庭法座 No.241号

今月の行事 6月20日(日曜日)午前、午後 常例法座
どなたでもお気軽にお参りください

2010年6月 4日 (金)

人形の寺へ

先日の「還暦ライブ」で全国つつうらうらから来られていた方々が、「芦原温泉で一泊し、翌日は福井を観光しよう」ということになったそうです。

ご一行の予定が、「先ず、勝山の恐竜博物館の見学」と聞き、「それならば、ぜひ我が人形の寺へも」とお勧めしたところ、トントン拍子に話が決まり、朝一番に参詣してくださることになりました。

6月2日、9時にマイクロバスで、ご一行様11名がお見えになり、住職と二人で人形の説明をさせていただきました。

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ご一行の中のお一人は、「住職と同級生」ということもあり、親鸞聖人のご生涯を表現した人形を大変喜んでくださいました。

  住職もあと4年で、3回目の成人式(還暦)
  4年あれば、三国町加戸のH院ご住職のように
  一つぐらい芸をマスターして、披露できるのでは?
  そのときは、私も共演できればいいな~

   ( ウーン? 漫才コンビ、Wコロン風に「ととのいました」ぞ! )

  でも、練習しなくても完璧にできることがあります。
  な~んだろ?
  それはね、法螺吹きで~す。

というと、ご一行の皆さん大爆笑でした。

落ちがよろしいようで。

2010年6月 3日 (木)

還暦ライブ

6月1日、三国町加戸のH院ご住職の還暦ライブに招かれました。

こちらのご住職は、行信教校での先輩に当たり、毎年布教にも寄せて頂くご縁で、このたびの還暦のお祝いの席にお招きをいただきました。

お祝いの席には、遠くは北海道、そして熊本県の天草に至るまで、全国各地より多くの親族、知人、友人たちがご出席されました。

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通常の「還暦祝い」と言えば、親族が中心になってお祝いするのですが…。

しかし、ご住職は

  今日まで生かされてきたのは、多くの方々のおかげである
  だから皆さんにお礼をさせていただこう

と、以前より「還暦ライブの企画」を考えておられたようです。

そして、数年前より「津軽三味線」、「和太鼓」、「篠笛」、「ピアノ」に「ハーモニカ」そして「影絵」等を練習されたそうです。

ひとつでも体得することは大変なのに、そのすべてを坊守さんと二人で努力し、毎日練習して身につけられ、本堂で披露してくださったのです。

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ご住職の多芸と物凄いパワーの姿に、ただ「凄い!」の一言だけです。

最後に、ご住職よりすばらしい言葉をいただきました。

  不思議な命の御縁をいただき
  三回目の成人式を迎えるお年頃となりました。

  まさかこの歳まで命がいただけるとは
  思っていませんでした。

  元来短気で、後先考えず、
  感性だけで生きているあぶない人間ですから、
  親よりも先に命を終えるだろうと思っていました。

  ここまでこれたのは、自分以外の
  大きな、大きな命に生かされてきたからに他なりません。

  たくさんの、たくさんのお育てを賜り、
  すばらしい人々に出会えた慶びは
  感謝の心でいっぱいです。

  ありがとうございました。

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   『でこぼこの 曲がりくねった 道なれど
      
弥陀の光に 遇えばこそ
        
命のご縁に 掌が 合わさるる』   顕乗 作

2010年6月 2日 (水)

出石(いずし)散策 その2

出石は「但馬の小京都」とも呼ばれ、「古事記」や「日本書紀」にも登場する古い町です。

現在は「出石城跡」や「多くの名所旧跡がある城下町」になっています。

この日も「辰鼓楼(しんころう)」を見に多くの人々で賑わっていました。

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出石で特に有名なのは、三百年の伝統が育んだ「出石皿そば」です。

約50軒ものそば屋があるそうですが、その中の「出石皿そば一鶴(イッカク)」に入りました。

看板に「出石では 城と 乙女と 一鶴そば」と書いてありましたが、私は男一人寂しいそばです。

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皿そばの頂き方は、そば猪口に山芋と卵黄を入れて、だしを半分まで注ぎ、軽くかき混ぜ、ネギ、大根おろし、ワサビをお好みで入れ、食べ終わった皿は積み上げて、二十皿食べると記念品をいただけます。

でも、私は七皿しか食べられませんでした。

越前そばとは、またちがったおいしさがありました。ご馳走様でした。

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尚、毎年「そば食い競争の大会」があるそうで、制限時間十分で何皿食べられるかを競うそうです。

今年の個人戦総合優勝者は、133皿も食べたそうです。

応援する人のかけ声は
    「かむなsign01 休むなsign01 味わうなsign01
と言うそうです。

なんと飲み込むだけですね。

でも、やっぱり私は「挽きたて、打ちたて、湯がきたて」をゆっくりといただきたいものですね。

一鶴さんの店には、骨董品や多くのそば口、いろんな物が処狭しと置いてありました。

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また、店の玄関側には、変わった椅子と、昔の鯉のぼりも飾られてありました。

女店員さんの優しいご接待を受けてつい、「ブログに載せますよ」と、調子いい事言ったものですから、店を出て帰ろうとした時、店のご主人が走って来て、「ブログのアドレス教えてください」と聞いてくださいました。

ご主人に「西宮寺です」と答えてから、「ア~えらいことを言ってしまった。ぜったいに書かにゃいかん」と後悔しきりでありました。

おかげで帰宅してから久しぶりにブログを書かせてもらっています。

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三日間の出石の旅も、様々な人々とのご縁を頂き、すばらしい出逢いの旅をさせていただきました。

H法兄有難うございました。またの出逢いを楽しみにしています。 happy01

2010年6月 1日 (火)

出石(いずし)散策 その1

兵庫県豊岡市但東町のJ専寺様の永代経法要にお招きを頂きました。

今回で三回目のご縁です。

住職とは、龍大の同級生であり、大阪の行信教校で共に学んだ法友でもあります。

現在は布教使として活動されています。特に節談説教を得意として全国各地に出講されています。

ちなみに来る六月十三日(日曜日)には、鯖江市のS寺様に節談説教布教大会に出講される予定です。

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J専寺様へは敦賀から国道走り小浜より舞鶴自動車道に入り、福知山IC降りて出石に向かって山間部を走り、約五時間半で到着しました。

お寺の周りは新緑の山々で自然に囲まれた奥深いところにあります。

しかし、村の人口が年々減少し、子供も小、中学生がいなくて高校生が数人で、独居老人が多いと聞きました。

まさに限界集落であります。

私の寺院同様で、護持運営がなかなか大変であろうと思います。これからの真宗寺院の在り方が問われます。

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布教時間の合間に、近くの同じ組内寺院のT光寺様にお参りしました。有名な東井義雄先生のお寺です。

境内そばには、大きな石に先生の詩が書かれてありました。

「拝まない者も おがまれている。拝まないときも おがまれている」

阿弥陀仏は、お願いする仏さまではありません。仏さまが願ってくださるのです。

毎日、煩悩をかかえ煩悩に振り回されている私を悲しまれ、「お願いだから、気づいてください、目覚めてください、そして我が名(南無阿弥陀仏)を称えておくれ」と呼びつづけてくださっています。

私がどんな状態であろうが、いつでもどこでも働いてくださっています。

私が思っても思わなくても、願われ思われていることの有難さを気づかせていただきました。

写真を撮っていたら、田畑に向かう村人が合掌して行きました。

その姿を見て、東井先生の言葉が山間に住む村人の心に響いていることを感じました。