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2010年1月

2010年1月13日 (水)

ハートフルスクール

先日、今年の初布教に愛知県一色町にある古刹の寺院、F寺様の「ハートフルスクール(日曜法座)」に出講しました。

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古刹の寺院 F寺様

ご住職は、童謡、唱歌を歌いながら法話をする、「カリョウビンガ(お浄土にいる鳥の名前)」という「法話楽団 note のリーダー」として、全国各地に出演している有名な方で、西宮寺にも一昨年に出演していただきました。

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法話楽団 迦陵頻伽(西宮寺にて)

今回も、そんなご縁で寄せていただきました。

北陸とはちがい快晴 sun で暖かい土地に来て、正直「ああ~冬だけこちらに住みたいなあ」と、チョッピリ思いましたが…sweat02。でも、厳冬の雪を経験するから、春の暖かさの喜びがあるのですね。

親鸞聖人はご和讃に、阿弥陀仏の無碍光の利益を讃え
 『罪障功徳の体となす。氷と水の如くにて、氷多きに水多し。
  障り多きに徳多し』 と示されています。

氷が多ければ多いほど、光に照らされ解けると水が多くなるように、罪や障りが多ければ多いほど、仏法の光(教え)に遇うことにより、それが大きな功徳になるという。

私が生きていくということは、多くの苦悩や悲しみを抱えて生きていかねばなりません。

しかし、仏法を聴聞し、お念仏をいただいた人生は、苦悩を転じ、悲しみを転じて、大きな喜びに変えさせていただく人生を得ることです。

日々、「嫌なこと」や「辛いこと」に出会って、「不平不満」や「文句と愚痴の種」になっていたことが、仏法を聴聞し、お念仏の働きによって、それが「喜びと感謝の日暮し」に転じていくことです。

このたびのF寺様のご縁を通して、私のハートに無碍光の働きの尊さを感じたことでした。

帰りにはご住職様はじめ参詣の皆様がお見送りくださいましたことありがとうございました。

2010年1月12日 (火)

いこいこサロン

勝山市の西部、北郷町I地区の「いこいこサロン」に行って来ました。最近は、勝山市のほとんどの地区で、このような「サロン」ができています。

地方と言えども、ご近所付き合いが薄れてきている今日です。

ですから、地域の人たちが「お互いに助け合おう! そのために日頃から顔を合わせて、ちょっとした変化も分かるように」また「認知症、寝たきりにならないように、介護予防に心がけよう」と、月1回程度の会合を持たれています。

今日の「サロン」は、「新年会を兼ねての会合」でした。会員は、女性ばかり20数名、そのほぼ全員の方が参加されました。

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まず、「手遊び」から始めました。

いつも感じるのですが、男性よりも女性の方が、「手遊び」に乗ってくださいますし、「手遊びに挑戦してみよう」と思ってもくださいます。

  できなかったら、恥ずかしい
  そんな子供だましなことできんわ!

と、冷たい視線で見られるのは、やはり、殿方です。しかし、私は、知っています。一番「手遊びをやってみたいと思っているのが、殿方である」ということを。

今日は、女性ばかりでしたので、ノリノリ、ホーントに「大初笑いのサロン」となりました。前頭葉を使い、かつ、笑うということは、とても健康にいいようです。

そして、「お寺へも参って、仏法を聞いてほしい」と、しっかり、お伝えすることもできました?‥‥たぶん‥‥伝わったかな?‥‥伝わったと、お・も・う coldsweats01

2010年1月11日 (月)

両天秤のごとく

新成人の皆さん、おめでとうございます。

1月10日は、全国各地で、そして、ご本山(京都、西本願寺)でも、成人式が行われました。

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第58回 本山成人式

 

勝山市でも、市民会館にて1時より式典、その後、2時20分までアトラクションがありました。

勝山市は、数年前より300人前後の方が、成人式を迎えられています。

今年の成人式は、積雪も少なく、天気にも恵まれ、晴れ着での移動も楽そうでした。

そして、女性のほぼ全員が、お着物でした。色とりどりの、それはそれは、すごいの一言では、語り尽くせないものばかりでした。

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お金が歩いているように見えるのは、私だけでしょうか?
(失礼、ご家族の愛情の深さが感じとれます)

 

勝山市長より、新成人の皆さんへの祝辞の中で、次のようにありました。

  成人式を迎えるまでには、れだけ多くの人や物に
  育てられたかしれません。

  これからは、責任を持って行動しなければなれません。

 

本当にそうですね。しかし、「自由には責任」が、「権利には義務」が、両天秤のごとく付いて回ります。

新成人の皆さん、これからの人生、良いことばかりでは、ありません。むしろ、大変なことの方が多いかもしれません。

でも、必ず、「誰かが見ていてくれる」、「守ってくれる」、「助けてくれる」そんな「おかげさま」といえる「人」や「物」があることを忘れないでほしいのです。

そして、新成人の皆さんにも、そういう人になってほしいと願っています。

アトラクションでは、ご両親や、ご家族、先輩、地域の方などからのメッセージを、教育委員会の職員の方や、消費者センターの方が、寸劇を交えて伝えてくださいました。

それは、ほのぼのと、温かいメッセージばかりでした。そして、とても 素敵な 成人式でした

 

百字程度の「新成人の声」の入賞者のメッセージを2つばかりご紹介します。

新成人の声:S氏
 神戸でひとり暮らしを始めてはや2年、勝山を恋しく思う気持ちは、
 膨らむばかりだけれど、まだ帰れません。もっと経験して大きくなって、
 私をいつも温かく育ててくれた大好きな勝山に必ず恩返しができるまで!

新成人の声:M氏
 故郷を離れ、改めて「感謝」の気持ちを持つようになった。
 美しい自然が広がる勝山。大切に育ててくれた両親。
 私は、恵まれた環境で育ってきた。
 ハタチを迎えた今、感謝を行動で示し、故郷に恩返ししていきたい。

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(新成人の一部の方の写真です)

2010年1月 8日 (金)

モチモチ会

毎月7日の夜は、県外から勝山へ来られた方で結成する「クローバー会(通称:県外嫁の会)」の例会があります。

昨日の1月7日は、平成22年の初会合でした。

年が明けて最初の例会では、例年のごとく拙寺で、鏡餅をいろんなバリエーションでいただきます。題して「モチモチ会」です。

お正月3ヶ日で食べ飽きただろうに、みんなで食べるのは「別腹」です。本当によく食べて、喋って、笑った3時間でした。

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磯部焼き、あべかわ、おろしモチ、ぜんざい、ピザ風モチと、お餅ずくしなのですが、味付けや調理法が変わると、これがまた結構食べれるものなのです。

一人住まいのSさんは、普段あまり食べないのに、「おかわり!」‥‥「おかわり!」‥‥「おかわり?」の連続で、当の本人もビックリのようでした。

今月の例会は、お正月休みを利用して、それぞれの実家へ帰省している会員も多く、参加者は少なめでした。

そんな中、この「モチモチ会」に参加するため、車を7時間も走らせ、帰省中の群馬から会場の拙寺へ直行してくれた親子もありました。

子連れで気軽に参加できる会なので、そんな子供さんのため用意しておいた「7つのエラー探し」や、脳の活性化に大いに有効な「手遊び」、そして、芸子遊びの「こんぴらふねふね」などで、大人たちも遊び、爆笑、爆笑の連続でした。

悩みも、病気も、不景気も、みんな吹っ飛んでしまうようでした。

みんなそれぞれ、突っ張って、精一杯背伸びして、頑張って生きているんだなあ。
アッハッハー lovely

特に私のことですが、「肩の力を抜いて、自然体で、ホッと、一息できる」そんな会を今年も目指したいと思います。

みんな「来月の例会までに、手遊び運動できるように練習しよう」と帰っていかれました。ウーーン 来月の例会が楽しみです。 wink

新発見! 脳の活性は、高齢者ばかりではなく、若年層にも必要です。 good

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2010年1月 4日 (月)

帰るべきところ

4日、帰省していた子供たちが、
それぞれの生活の場へと帰って行った。

帰れるところ、そして、待っていてくれる人が居て、
はじめて人は、安心してその場へ、帰れるのだろう。

しかし、「お正月がめでたい」と感じられる人ばかりではない。
むしろ、辛くて、辛くて、しかたがない人だって、時にはいる。

2日、14年ぶりに、故郷へ帰りたくて、帰りたくて、
それは帰りたくてしかたがないのに、事情があって
帰れなかったO君が、やっと勝山まで帰ってきてくれた。

実家が目と鼻の先だというのに、実家に顔を出せないもどかしさ。
懐かしさと、後悔の念で、一杯のO君。

よく、幼いときからウチのお寺に出入りしていたので、
実家ではなく、ウチを訪ねてきてくれた。

O君は、ウチの家族に混じって、鍋をつっついて食べてくれた。
ほーんと嬉しそうに、「鍋なんかー、何年ぶりかなぁ」と言ってた。

ビールも飲んで、ほろ酔い気分のO君。
だが、「いつまでも故郷にいてはいけない」と気になる様子。

しかし、後ろ髪ひかれ、「もう少しでも、
実家の近くにいたい」という気持ちで、一杯なのだろう。

そんなO君に、一夜の宿を提供した。
暖房を入れて暖かくしたのに、「一睡もできなかった」と言うO君。

翌朝、何かに突き動かされるように、故郷を離れていった。
そして、電話口から「一人前にならな、帰れんわ」と寂しそうな声。

  我が故郷、お浄土は、
    えらくならなくても、お土産1つも必要なし。

有り難いことです。

2010年1月 2日 (土)

実家寺の元旦会

本日は、例年のごとく「実家寺の元旦会」です。

今朝も6時から除雪です。それから子供たちを叩き起こし、身支度をさせ、車2台で実家寺へ向けて出発です。

実家寺では、子供たちとお荘厳や、暖房など、皆さんをお迎えする準備を整え、8時より「お正信偈」のお勤めをします。

子供たちが幼い時は、この「お正月の寒い朝の移動」そして「お勤め」に、ぐずって涙したものでした。

それが、今では「実家寺の元旦会があるおかげで、お正月が来た感じがする」という変わりようです。

子供たちは、声高らかに、お勤めをしてくれました。

若院は、法務のお手伝いをさせていただいている寺院の元旦会に出勤のため、3時半に西宮寺を出ました。

住職も大晦日から寝ずの除雪で、若院を送り出してからようやく、しばしの睡眠がとれたようです。

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さて、実家寺の元旦会では、「蓮如上人の掛け軸」と「虎石」を安置します。

蓮如上人が吉崎にご滞在の頃の言い伝えによると

  在所の「宮司」と「漁師」と「農民」の3人が同じ夢を見たそうな。

  それは、仕掛けにかかった虎が、助けを請うているものだった。
  3人は、「不思議な夢を見たものだ」と話し合った。

  そのあくる日、漁師が漁をしていると、網に石がかかった。
  その石は、なんと夢で見た虎にソックリだった。

  驚いた漁師は、蓮如上人の元へ、
  その石を持参し、3人が見た夢の話をした。

  蓮如上人は、「それならば、私の所に置いておこう」と
  「肘掛」として、その「虎にソックリな石」を愛用されたそうな。

  ある時、蓮如上人が布教で吉崎を留守にされると、
  あの「虎にソックリな石」を置いた部屋から
  すすり泣く声が聞こえてくる。

  それからというもの
  蓮如上人がお留守の時に限って、すすり泣く声がする。

  それで、蓮如上人が吉崎を留守にされる時は、
  その部屋に蓮如上人のお姿を書いた掛け軸を
  掛けておいたところ、すすり泣く声はしなくなったとさ。

ホーントかな?

この言い伝えに出てくる「石」と「掛け軸」が、「巡り回ってこの寺(実家寺)に辿り着いた」ということです。

真偽は定かではありませんが、そのような言い伝えが残っているのは、それほど「蓮如上人が多くの人々に慕われていた」ということでしょうね。

今年は虎年ですが、蓮如さまの布教は、まるで虎の如く、民衆の心の奥底に響く声で説法されたのでは…。(説法獅子吼)

本当にこの石は、見れば見るほど「虎にソックリ」なんですよねえー。

2010年1月 1日 (金)

西宮寺の元旦会

大晦日から降りかけた雪を心配しながら新年が明けました。

午後2時よりの「西宮寺の元旦会」の模様です。

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大僧正?がズラリ オレンジの衣姿は、住職ではありません。次男です。

皆さん、今年も宜しくお願いいたします。