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2010年3月

2010年3月28日 (日)

千の風

本日、新井満さんの講演会に行ってきました。

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3月28日 午後 鯖江市文化ホール
新井満さんの講演会

この「新井満さんの千の風になって」は、数年前、友達が悲しみのどん底の時に巡り会い、そして、この歌に、どれだけ癒されたでしょうか。

前日、願生寺ご住職の長田智真師より整理券をいただき、何をさておいてもと、新井満さんの講演会に駆けつけました。

実は、私、新井満さんが「芥川賞受賞の作家さん」だなんて、初めて知りました。

なのに歌手顔負けの歌唱力で、「千の風になって」と「この街で」の2曲を歌ってくださいました。

作者不明の「1000の風」という詩に、曲を付け、レコード大賞の作曲賞を受賞されるまでのいきさつを交えながら、<生まれる>、<生きる>、<死ぬ>ことの意味を語ってくださいました。

生まれるということは、それだけで奇跡のようなもの、そのことに感謝して、あなただけの役割を果たしてほしい。

死は、終わりではなくて、形は変われども、再生するんだ。そして、残していった者を見守る存在になる。

残された者は、泣くだけ泣いたら、亡くなった人の分まで生きることが大事なんだ。

幸せに生きるコツは、楽しみを発見して生きること。そして、一番身近なパートナーを愛することだと、熱く語ってくださいました。

表現は変われども、真宗につながる教えに、形の変わった法座を感じました。

講演のあとの「ゴールデンエイジふくいともんしろちょう」の総勢90人の合唱団の歌もすばらしかったのと、会場満席の約1000人の大合唱も心に響きました。

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司会をK坊守さんが素敵になさっていて、客席から声を掛けたくなりました。

天候不順な日に、ほんわか春の日差しを感じた一日でした。  感謝!  合掌

大事に使おう助成金

本日、勝山市の「わがまちげんき発展事業」の助成金に申請して、活動している18の団体の事業報告がありました。

我が「四つクロ(県外出身者の会)」も、今年度の設立で、かつ、助成金も申請し、初めてのことばかりで大変でした。

事業報告の持ち時間は、たったの5分ではありますが、その中に事業の内容、成果、課題、今後の目標、事業費額などを盛り込んで報告をしなければならず、役割を分担し、それなりに会員が力を合わせて乗り切りました。

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無事終わってホッとしたメンバー

大事な、大事な、助成金を使わしてもらうのですから、当然ですが、真剣にやらないと。

普段は、ノリのいいメンバーですが、ビシット(?)決めました。おかげで20人の審査の方の認可がおりました。

他の団体も、とても熱心に取り組んでおられ、勝山も熱いですよ!今後、横の繋がりを広めて、盛り上げていきたいでね。

でも、ほんとよかった scissors

2010年3月20日 (土)

彼岸会終わる

彼岸会が勤まりました。

とても良い天気に恵まれ、ストーブをつけた本堂は、走りまくっていた私には、汗ばむほどでした。

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O寺O布教師の身近な喩えをまじえながらのお話は、自分のことのように身に染み、参詣された皆さんも頷きながらお聴聞されていました。

      「蒔けよ 蒔け 仏の種も 彼岸から」

よく「これより西方に、十万億土の仏土を過ぎて世界あり、名づけて極楽といふ」と、お聞かせいただきます。

そして、そんな遠くに仏様がいらっしゃるかと思えば、「いつもそばにいて下さる」とも、お聞かせいただきます。

いったいどちらなのですか?

この問いに、あるおばあさんは、「西方浄土は、阿弥陀様の本籍地。現住所はここ、私のもとで働きずめのここが現住所です」と、見事に回答されました。

西方浄土は遠けれど、南無の一声でいけるのですね。

遠くで行けない故郷も、なかなか会いに行けない父や母も、ふと思い出すとすぐ近くに感じられますものね。 

思っているときは、相手からも思われている証ですね。

辛いこと、苦しいことだらけの人生に、ふと気づくと阿弥陀様の腕の中。 合掌

2010年3月19日 (金)

卒業シーズン

三月は、卒業シーズンです。各学校でも卒業式が行われ、喜びと悲しみの交差の中で一歩づつ成長していくのでしょうね。

sun 先日、勝山市南幼稚園の卒園式に寄せていただきました。

これがまた、かわいい! こんな時が誰にもあったなんて信じられないです。(いつから言い訳や、とりつくろい、屁理屈ばかりがうまくなったのか)

幼い頃から教えられていた「ごめんなさい」、「ありがとう」、「どういたしまして」を、今度は子供たちに言い聞かせながら、「今の自分ができていないことばかりだ」と、情けなくなりました。

大人は言うでしょう。「そんなに甘くはないのよ。生きていくには、きれいごとばかり言ってられないでしょう」と。

ならば、なぜ子供たちに押し付けるのか。大人が子供より偉いわけではない。子供に教えながら、いつも教えられている私です。

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子供たちが歌う「ありがとう。さようなら」を聞くと、じんときますね。

sun 西宮寺に一年間通って来てくれたT保育所のキリン組さんも、卒業参拝に来てくれました。

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10回のお参りで覚えていることを尋ねたら、みんなの手が上がり、次から次に話したことや、読んだ絵本のタイトルをいってくれました。

読んだ私の方が忘れていたほどです。子供ってすごいな!

四月からは、ぞう組さんに進級し、禅宗のお寺で坐禅を組みにお参りをするそうです。

大きくなって、何かの時に思い出してもらえるといいなあ~ happy01

sun 市内の小中幼の14の学校、2高校の卒業式がすべて終わりました。

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鹿谷小学校の卒業生

sun 最後に一番心配していた二男の龍大の卒業式が19日(今日)でした。なんとか就職も決まり、引っ越しや手続きが押し迫ってきました。

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卒業旅行で足を伸ばし 寺に宿泊したゼミの仲間たち

二男に「これまで大変だったと思ったら間違いよ!これからよ!これからよ!」と激を飛ばしました。「またいらんことを・・・」といわれそうです。

sun ああ・・人生の卒業は、いつか?

いつくるのかは、誰にもわからないが、すでに行く先もきまっているし、予約席もいただきました。安心、安心、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏  合掌

2010年3月14日 (日)

ふるさと検定終わる

最近、各地で行われている「ふるさと検定」なるものが勝山でも行われました。

公式問題集が今年の1月に発行され、「検定がある」と聞き、「ふ~ん面白そうだな、初級編というんだから中級、上級とあるのだろう。今回受けなくては、置いて行かれるな」とあわてて申し込み、あれよあれよと試験の当日を迎えてしまいました。

この年齢でテストなるものは久し振りで、「落っこちたら恥ずかしいな、少し勉強しなくては」と、三男のテスト勉強に並んで勉強を始めるのですが、問題を3問解くと睡魔に襲われ、何回同じところをやり直したことか。

問題集の358問中、まったく同じ問題が100問出題され、80点以上が合格といういたって簡単なルールと思いきや、結構、難解な問題が多いのです。

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たとえば、勝山橋が初めてかけられたのはいつ?
   1.明治39年(1906)
   2.大正4年(1915)
   3.大正14年(1925)
   4.昭和4年(1929)
というような四択です。ちなみに正解は、4の「大正4年」だそうです。

日本で最初に全身骨格が復元された肉食の恐竜は?
   1.フクイサウルス
   2.フクイラプトル
   3.アスワテドリリュウ
   4.テドリワニ
正解は、2の「フクイラプトル」だそうです。

こんな具合です。

これは大変、丸暗記しなくっちゃ。頭は回転しないし、時間はないわで、悪戦苦闘、一か八かの大勝負でした。

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なんと250人あまりの受験生の中に、小学生らしき子供の姿もちらほら、えらいの一言です。

ほんとに勉強になりました。勝山再発見!これをずうっと覚えていたら、いつでも観光案内ができるのに coldsweats01

にわか暗記では、それも望めません。合格発表は、17日とか。そのことは触れないでおきましょう pig

2010年3月10日 (水)

仏婦年次大会終わる

今年度の「福井教区仏婦年次大会」が、550人ほどの参詣のもと開催されました。

全国的な雪の舞い散るあいにくの天気にも関わらず、会場の福井別院は熱気に包まれていました。

午前中は「式典」と「物故者会員追悼法要」、並びに「福井別院ご輪番のご法話」、「合唱団、コール友の輪」による仏教讃歌のすばらしい歌声に心が震えました。

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仏教讃歌の「娘たちよ」は、どの人にも当てはまる歌で、
  山あり谷ありの人生ではあるけれど、
  仏様に見守られ支えられて生きてきた。
  娘もこれからの人生、つまずき、倒れ、
  傷つくことがあるだろが
  幼き頃、母の腕に抱かれていたように
  仏さまの腕の中に抱きとられて
  いることを忘れないでと伝えたい。

娘の嫁ぐ日が来たなら、この歌をぜひ歌ってやりたいと思うだけで、ウルウルの私でした。

えっ!決まったの?と聞かれそうですが、難航しております。

午後の記念法話は、北畠晃融先生でした。

身近なたとえ話から泥の中に咲く白蓮華のように、悩みを抱えながらけなげに生きる迷える私に寄り添い、お浄土へと導いて下さる仏さまのお徳を説いて下さいました。

  病気の治療に「対治」と「同治」があるように、
  仏さまの働きにもある。私たちの阿弥陀様は寄り添い、
  見守って下さる同治の仏様である。

と、お聞かせいただきました。

寒い本堂では、ありましたが、心ホノボノ帰路に着きました。良きご縁を有り難うございました。  合掌

2010年3月 9日 (火)

信濃路の旅 其の弐

善光寺近くのK寺様の仏婦法座に参りました。冬の時期は庫裏のお内仏で法座が行われます。

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善光寺近くのK寺様

長野の寺では法座終了後、必ず茶話会をします。

お茶を頂き、皆様の自慢の手作り漬物やお菓子など食べ、何度もお茶を飲みながら法味愛楽の会話に花を咲かせます。

この日も沢山の茶菓子をならべて法味を語り合いました。

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K寺様での茶話会

次の日は移動して、波田町のA寺様に寄せていただきました。

A寺様は、波田町でも「しだれ桜」で有名な寺院で、毎年開花の時期は多くの参詣者で賑わうそうです。

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波田町のA寺様

新築されたお内仏の広さには驚きました。拙寺の本堂より大きいものです。

坊守様は「本当はもう少し大きくする予定だったんですよ」と言われ、唖然としました。ただこれからの維持管理が大変でしょうね‥。

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A寺様のお内仏

昼席は参詣はありましたが、夜の法座は少なく一席終了後、小部屋にて茶話会をしました。ゆっくりと語り合い深夜に床につきました。

明日は松本市に移動です。

2010年3月 7日 (日)

信濃路の旅 其の壱

過日、長野別院常例布教の折に、近くの善光寺に行って来ました。快晴の中、大勢の人々が参詣されていました。

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善光寺門前に、親鸞聖人が御逗留されたと伝えられる寺院がありました。

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また、境内には親鸞聖人お花松の像が立っていました。

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越後から東国への旅の途中で善光寺に参詣された親鸞聖人が、善光寺如来の御前に松の枝を供えられたと伝えられた。

この故事にちなみ、本堂外陣に置かれている大きな華瓶には、「親鸞聖人お花松」と呼ばれる松の若木が今も欠かさず供えられています。

ただ残念なのは、親鸞聖人像のそばには沢山の願い事を書いた絵馬が所狭しと飾られていた。(‥人生は祈っても願っても思い通りにはなりません)

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2010年3月 4日 (木)

家庭法座 No.238 号

いま一度 大事にしよう 法の縁

NHKテレビで「無縁社会~無縁死、三万二千人の衝撃」が放映されました。

番組は「地縁、血縁、社縁」が失われ、孤独死が急増している日本の現状を取材し、社会の在り方を問い直すものでした。

長引く不況、少子高齢化、核家族化等さまざまな要因が無縁死にあるようです。

しかし、一番の原因は家庭に仏法が無くなった事です。

仏教は縁起を説きます。私たちは皆、縁によってつながって生きています。

世の中に関係無いものは一つもありません。今こそお寺にお参りして仏法のご縁に遇いましょう。

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家庭法座 No.238号

今月の行事 3月20日(土曜日)午前、午後 彼岸会法座
講師 教応寺住職 奥田順誓師
どなたでもお気軽にお参りください

2010年3月 2日 (火)

浮かれ 舞って 春を呼ぶ

例年になく穏やかな天候のもと、27、28日の両日開催の「勝山左義長まつり」が無事終わりました。

なんと、例年は6万人前後の観客なのに、今年は11万人もの大勢の観光客で賑わいました。

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賑わいの様子

福井市美山町の有名人「たごさくさん」や、4年前から「勝山の左義長」と「おろしそば」にぞっこん惚れこんで下さっている「椎名誠さん」、勝山出身のバレーボールの「三屋裕子さん」らが、それぞれ40人ほどのお仲間を連れて来て下さいました。

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下後区で餅つきをされる たごさくさん

椎名さんは「左義長大使」を、三屋さんは「健康大使」を引き受けて下さり、勝山をおおいに宣伝してくださることになったそうです。

私も三屋さん一行の案内を仰せつかったので、左義長のやぐらめぐりをしました。

普段は、地区のやぐらの往復で精一杯なので、こんな機会でもないと他のやぐらを見て回れませんでした。

三屋さんの主催する「健康寺小屋」のみなさんは、三屋さんから聞くだけでは、左義長のイメージがわかず、 実際に見て、こんなに明るくて、エネルギッシュな祭りとは思わなかったそうです。

北国の冬のまつりが、そこぬけに陽気で、見る人を楽しませてくれるとは、と感激ひとしおのご様子です。

行くやぐら、訪ねるやぐらで、その歓迎ぶりがすごく、地元の私でさえ暖かくなりました。

12のやぐらのうち、上郡のやぐらに上がってもらい、実際に太鼓をたたき、浮かれてもらいました。このまつりは、「たいこをたたく」とは言わず「浮く」といいます。

さすが、みなさん恥ずかしがらずに、おおいに浮かれておられました。

その後 頂いたきりたんぽは、最高でした。ごちそうさまでした。happy01

3時間ほどの案内でしたが、とても和やかに過ごすことができました。送迎の場所が、我が家の真横だったので、お寺掲示板の文面で花が咲きました。

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夜も見れるようにライトアップされた掲示板

なんと、この掲示板の照明は、左義長の前日に取り付けていただきました。

今月の言葉、相田みつをさんの「そのうち そのうち……」は、三屋さんの健康寺小屋で、教室の最後に皆さんでご唱和なさる詩だそうです。

「なんでここに?」などと不思議なご縁を感じた次第です。「体の健康と同じくらい心の健康が大事だ」と、意気投合してお見送りしました。

みなさんの「来年は、最終日のどんどやきに来たいね」という言葉を信じ、再会を楽しみにしている私です。